好きのおもさ

『何で…お礼なんて言ったの?』



『だからそれを言ってんだろ!?


お前がそのことを気にせずに、自分のやり方で直そうとすりゃいいんだよ!!


そうすれば構いなく、お前を恨むことができるんだから』



一人でぽつんと佇んでいると、ついつい白川さんと中島くんに言われたことを思い出す。



精神的に辛いことなのに、何で思い出そうとするのだろう。



あの時のことは、思い出さないようにしてるのに。




『わからない? そんなんであたしたちが許すと思う?


いい?立山さんは本来、あたしたちに許される存在じゃないんだよ。



本当は毎日ひどい目に遭い続けなくちゃいけないんだよ。


だけどあたしたちはその選択をしてない。


友達になるって簡単な方法を選んであげた。


それなのにわからない?



そんなんで済まされるわけ無いでしょ!?』



『人殺し』



もうこれ以上思い出したくないと、両耳を両手で塞ぐ。



そして思いっきり目をつぶる。




もう何も見たくない。何も聞きたくない。



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