好きのおもさ

きっと仕事の途中だというのに、平気に部外者と話している佐川君。



ちょっと不満を抱きながら私は佐川君と話した。



「うん。体育大会があってね。


それで打ち上げしようってことになって、あそこでしてる。


私は一足早く切り上げて、帰ることにしたけどね」



「体育大会!?

今日あったんだ!!


俺すんげー楽しみにしてんだ!!


へ~今日やったんだ~」



素直に答える自分を感心しながら、佐川君に耳を傾ける。



体育大会を楽しみにしてる人が、こんなに身近にいるのは驚き。



さすが男子って感じ。



「バイトの途中でしょ?


それなのに私と話してて大丈夫なの?」



私は佐川君が体育大会を想像している所に、ズバッと現実をつけつけてやる。



すると佐川君は落ち込みながら私に言った。



「はい、すいませんでした。



持ち場に戻りますよ」



もうちょっと話してくれてたっていいじゃないか。




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