好きのおもさ
さっきとは打って変わって態度を変える宇川くん。
先を歩いている私は、返事をしようか迷っている。
今佐川君と話したことにより、さっき思い出したことの余韻が薄れている。
それではいけない。
一瞬だけ宇川くんを見た私は、また帰り道を歩きだした。
何も言わずについてくる宇川君。
いくら歩いても無言で後を付けられる感じで、気色悪い。
だから一つ嫌味でも言うことにする。
「どこまで私の後をつける気?
気持ち悪いんだけど」
「じゃあ俺と話してよ。
おまえ、俺を避けようとしてるだろ」
…そんなんじゃないのに。
それより何で私と話したいと思うんだ。
「避けようと…してない」
なぜかどもってしまう。
「嘘言うな。
最近俺と話そうとしてねぇし」
なにそれ。