好きのおもさ
私がさらっと言ったことを、今の今まで覚えてくれていたことに、どう態度を示せばいいのかわからない。
「私が苦手なのは、暗闇じゃない!!」
そう吐き捨てた私は、ようやく宇川くんの元から走り出すことができた。
自分を作ってるのは、今この瞬間じゃない。
高校生になる前から、いやもっと前かも知れない。
そんな時から、私は偽りの自分をみんなに曝け出しているのだ。
今そこまで偽の自分を出してない時に、宇川くんに作らなくていいんだと言われると…
もっと反発したくなる。
後ろから追われる足音もない。
諦めてくれたのだ。
そう。追いかけていうほどの言葉なんてないんだ。
所詮人情でやってるだけなんだ。
自分は相手のことを思いやってるぞって。
自分に思わせてるんだよ。
可哀想なヤツだ。
あんまり遠くで話していたこともなかったので、あれからすぐに帰り着いた。
すぐに荷物を投げ出し、シャワーを浴びた。
シャワーから出ると、どこにも目もやらずにベッドへ倒れ込んだ。