好きのおもさ
それから眠りの世界に落ちるのに、長くはかからなかった。
「加奈~!! こっちこっち」
夢の世界に落ちている私。
今目の前では成長した友広くんがいた。
生きていたら今頃中学生になっていた。
「早いよ友広くん。もうちょっとスピード落として!!」
大きくなった体を自慢するかのように、彼は道を走っていく。
私はそれについていけず、弱音を吐いてしまう。
「遅いよ。 もう少し速く走れないの?」
私の方に軽足で近寄る友広くんは、文句を言ってくる。
「女子はね、これくらいが限界なの!!
分かってよ~」
「はぁ~。
女子ってそんなものなんかよ…
でも加奈は高校生、俺は中学生。
普通高校生の方が速く走れるもんじゃないの?」
不服そうに訴えてくる彼。
私は疲れながら答えている。
「いや…それは個人差があるでしょ。
大体の人は、もうこのくらいになると速さは変わらなくなるんだよ」