好きのおもさ
どうしたんだろう、自分。
私ここまでおしゃべりじゃなかった。
自分をさらけ出すこと、避けてきたのに。
何で考えもせずに思いのまま発言してんだ。
「…ちょっとさ、あそこに入ろう」
一瞬静寂した雰囲気の中で、宇川くんが指した所は静かそうなカフェだった。
「どうして…?」
私は道端で話せばいいのに、と思って訳を聞いた。
「立山、意外と声大きい。
きっと通行人に迷惑かかると思うからさ」
そっか。私の訴えは迷惑なんだ。
そうだよね。私の意見なんてどうでもいいんだから。
「ごめん、帰るね」
私はもう宇川くんとの会話はいいや、と思って家に帰ることにした。
彼に背を向けて歩を進める。
その瞬間、私は彼に腕を掴まれた。
「ダメ。まだ帰さない」
「え…?」
彼は真剣に、私の目を見て言った。