好きのおもさ

そっか…。よくよく考えてみれば、私あの2人によって泣かせられたことあったんだ。



そんなにひどいことをされたのではなく、ただこっちが一方的に泣いただけだけど。



彼らに初めて屋上に呼ばれた帰りに、階段で涙を零したのだ。


別に泣こうと思ったわけじゃないけど、抑えきれなかった。


その場面を、宇川くんに見られたんだ。


これは偶然なのか、そうじゃないのかはわからないけど。



「ほら。何も言ってこないってことは、あの2人は敵ってことじゃん。

庇う必要ねぇし。


そうだろ?」



私が何も言わずに黙り込んでると、宇川くんはそう言った。



「確かに…あの時私は泣いてしまった。


だけど勝手に泣いたこと。

あの2人は別に私を泣かそうとしたんじゃないよ」



でも精神的に私をダメにしようとしていることは、本当だろうな。



「でもその後あの2人は、お前を心配する言葉もかけてこなかったんだろ?


だからあいつらに非はあるんだ!!」



彼らから心配する言葉は必要ない。


だって私が先にそれをかけずに、逃げて行ったんだから。



「お願いだから!! あの2人を悪く言わないで!!」



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