好きのおもさ
靴を履いている彼の姿が、なんだかかわいそうに見える。
だから私は元の彼に戻ってもらうよう言った。
「大丈夫だよ。
私の気持ち、わかんなくって。
だってこの問題は、私のものだから。
無理に首を突っ込んで、悩まなくていい。
気楽に生きてよ。その方が私も楽」
「…そんなんで俺は納得するはずないだろ」
小さな声だったが、彼の声は玄関に響いた。
彼はそう言って私の反応を知ってたのか、
さっと玄関のドアを開けて私の家から静かに出て行った。
「何でそんなに俺を巻き込みたくないって考えるんだよ」
アパートを歩きながら、宇川くんは言う。
それも知らず、私は自分の家で宇川くんの言葉をリピートしていた。
<一週間後>
私の気分は重い。
もう嫌だ。学校に行きたくない。
昼ごはんを食べ終え、図書室の端の方にいる私はネガティブなことを考えている。
私の過ちがとうとう同学年の子に知られてしまった。