好きのおもさ
そんな中私は静かに立ち上がり、柵の方へ近づいていった。
そしてさっきみたいに座り込んだ。
ただ上から見える景色を見ていたかった。
今にでも泣きそうな気持ちを抑える。
宇川くんに何も話しかけてもらいたくない。
だから彼に背を向けている。
そんな様子に彼は私の隣に来て、「はぁ」と小さく息を漏らしながら座った。
隣に来てもらいたくない気持ちがある。
誰かがいることで、涙を流してしまいそうになる。
今までこんなことなかったのに。
どうしたんだろう、自分。
「ごめん…」
悩んでいると、隣にいる彼は私に謝ってくる。
謝ってくる理由が分からず、ゆっくりと顔を宇川くんの方に向けた。
なんだか彼の顔が寂しく見える。
「なんで…あんたが謝る…の?」
ついつい言葉を切ってしまう。