好きのおもさ
私の質問に顔をこちらに向ける彼。
自然と目が合う。
私は逸らそうとしなかった。
「前にも言っただろ。
お前の気持ちなんて簡単に分かるって。
でも何がなんだかわからなくなって…改めて自分に後悔してるよ」
「そう…」
またそのことか、と思い、私は視線を前に向けた。
そのことはもう気にしなくていいのに。
再度言うってことは、まだ気にしてるってことなんだよね。
それは自分のプライドのため?
それか好意のため?
…それはないか。
でも早く悩みを取り除いてもらいたい。
私のことで悩んでもらいたくない。
「私、帰る」
彼の返事を待たず立ち上がり、屋上から出る。
そのあとを追うように、彼もついてきた。
下駄箱付近に置いてあるカバンを手に取る。