好きのおもさ

この私の思いに、一旦固まる宇川君。


そんな彼に質問する私。



「どうしたの?」



「いや… 今、立山が俺のこと…


褒めてくれたんだなって。


少しだけ好意を持ってくれてるんだなって…

ちょっと感動してしまった」



宇川くんの言葉に、顔に熱が走った気がした。


それでようやく自分が何を意味してる発言をしたか、理解した。



「と、とにかく。


私だって少しだけど、前に進もうとしてるんだから。


邪魔するようなことしないでよね」



照れ隠しの言い訳。


それを早口で言うと、彼との分かれ道をさっさと通っていった。




…何で私、あんなやつに調子を狂わされるんだろう。



さっき中島くんに言われたように、あいつのこと好きにならないといけないのかな?


もしかしてもう、好きになってるのかな…。



いや、それはない。 なくていい。




その頃、宇川くんは。



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