好きのおもさ

一人ぶつぶつ呟いている私。


解決しそうにないなと思った男子は、諦めようと切り出した。



「ごめん。やっぱいいや。

誰も分かりそうにないから、俺たち別の・・・」



と箱を持ち出そうとした男子たちを見ずに、私はただ…。



「あ!!わかった!!

ここ、こうすればいいんだよ!!」



と箱を持とうとした。


すると男子と手が重なってしまった。


「あ…ごめん」


軽く謝る私に、すぐ手を離す彼。



「あ、うん」


ちょっと気まずそうに返事をする彼に、お構いなしに進めようとする。



「ね!!

こうすればこのマジックは成功!!


わかった?」


なんとか聞かれたマジックを教えることができた私は、開放感を感じた。



「すっげー、立山!!


俺、ますますお前のこと見直した!!


サンキューな」



その時に見せられた彼の笑顔が、心に残った。



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