好きのおもさ
高校生になったらこんなこともなくなり、
何事もなく高校生活を送れると思ってたのに。
やっぱり、現実は甘くないな。
どうしよう… 嫌だよ…
みんなを敵に回した生活なんて、したくないよ…。
両手を地面につき、そこに目をやる自分。
目に嫌な刺激があるのを無視しようと努力する。
このまま私は下校してもいいのだろうか。
でも明日はどうする?
今日は回避できたとしても、まだまだ先はある。
毎日毎日逃げてられない。
どうすればいいの…
困惑していると、足音が聞こえた。
でもそれに目を向けようとは思わなかった。
どうせ宇川くんが文句言いに来たんだろうと思ったから。
「加奈ちゃん、大丈夫?」
でも私の予想は外れた。
なんと私のもとに来てくれたのは、朝壬さんだった。
顔を上げた私は、冷静になろうとする。
「大丈夫だよ、気にしないで」
平気を装う。