好きのおもさ
それにもしかしたら、噂を提供したのは宇川くんかも知れない。
目的はわからないけど。
やっぱり私の気を許して、陥れようとしたのかな。
…もしかしたら、中島くんに脅されて…?
いや、彼のことだ。それはないと思う。
「何でれおとは知ってるってわかるの?
れおとは加奈ちゃんの悪口に、加担してないと思うけど。
一度も加奈ちゃんの悪口言ってるの見たことないから」
朝壬さんと新山さんの見てない所だったら、
どこでも私について話せることはできるさ。
だから彼女の言ってることは当てにならない。
「あいつの行動なんて、信用できない!!」
カバンを持ってどこかに逃げようとした時、彼の姿が目に映った。
今の大きな声で言った言葉、恐らく彼の耳に入っただろう。
どうすればいいか分からず、宇川くんの前で立ち止まってしまった。
「あいつって…誰だよ」
今までにない低い声で私に聞いてくる。
何でそんなに怒るの?!
被害者は私なのに…。
「関係ないじゃん」
そう言ってようやく動かすことができた体で、立ち去ろうとした。