好きのおもさ
宇川くんは怒りを私にぶつける。
そしてここを後にするんだ。
簡単に予測できる。
それなのに…どうして彼の気持ちは簡単に予測できないの?
私の言葉に力強く掴んでいた私の手首を離した。
そして私を突き飛ばすと、壁に追いあった。
肩を壁に押し付けられ、身動きが取れない。
前を向こうにも宇川くんの目が怖くて見れない。
「どういうことだよ?!
俺を信用できないって!!
ここまで俺はお前のためにしてやってんのに、どうして俺を分かってくれないんだよ!!」
鋭い目をしているはずなのに…
どこか彼の目は哀しかった。
「…」
私は答えられなかった。
彼の言葉に胸を打たれたからだ。
胸が痛くて考えきれなかったから…。
「こたえて…」
次第に肩を掴まれている力が弱まる。
だからなのか、ようやく口を開くことができた。
「他人の気持ちは絶えず変化するものだよ…?
だから…、どんなに優しくされても信用できない…」