好きのおもさ
私の言葉に、小さく漏れる彼の吐息が聞こえた。
「じゃあお前は、ずっと優しくしてくれる奴がいても、
そいつのことを一生信用しないつもりなのか?!」
「そ、そんなわけないよ!!
私はそういう人は大切にするタイプなんだから。
絶対に信じるよ!!」
宇川くんの指摘は間違ってない。
でも自分が怖い。
信じられる人が出てきても、瞬時に信じることができないから。
「じゃあ何で俺は信じてくれないんだよ!」
真剣に私を見つめる視線が、私の目の中に入る。
どうして宇川くんは、私の関わりを作ろうとするの?
親密になろうとするの?
「無理なものは無理なんだよ!!
じゃあ聞くけど、宇川くんは何でそこまで私に尽くそうとしてくれるの?
屋上であんなこと聞かされて、何でもなかったように振る舞えるのは何で?
私だって怒りたくなるよ」
文句を言いたいわけじゃないのに…。
何故か余計なことを言ってしまう。
「仕方ねぇじゃねぇかよ!!
…好きになっちまったんだから。
余計に関わりたくなるんだよ!」