好きのおもさ
少し頬を赤らめながら宇川くんは言った。
彼は真剣なのかもしれないけど…
私は素直に信じることができない。
それにもまして宇川くんがそういう感じで、私を見ていたというのが驚きだ。
でも何でこんなタイミングで言うの?
やっぱり中島君たちに何か言われたんじゃないのかな。
「そこで黙んなよ。
俺が馬鹿みたいじゃないか」
彼は私がすぐに返事をしてくれると思ったみたいだ。
今までの話を受け止めてくれるなら、私の答えはわかるだろう。
「わかってると思うけど、私はそんな言葉すらも信用できない。
本気なのかもわからない。
だから答えはわかるでしょ」
冷たく突き放す彼に、一向に私を解放させる気が見えない。
さっきよりも肩に力が掛かっているのが分かる。
「じゃあどうすれば信じてくれるんだよ!!」
「とにかく同じ高校にいる人のことは、信じようとは思わない。
社会人になって時間を費やしてから、ゆっくりと…」
思わず黙ってしまった。
だってそんなんじゃあ、自分は一歩進めないから。
今も逃げてる。
宇川くんから逃げてる。