好きのおもさ
「立山…落ち着け…」
今までの私の印象が先生の中で変わっているのに気づく。
だけど私はそれを改正しようとは思わない。
「じゃあ宇川は立山に何したんだよ?」
先生の標的が宇川くんに移った。
ここで私が発言する方がいいのかわからない。
それよりもここから先、私はどうすればいいの考えることができない。
担任の登場により増える野次馬。
ますます私が嫌な目で見られる。
先生の目が宇川くんに向いてる時。
私は立ち上がりカバンを持って、教室に入った。
「おい立山!!
まだ話は終わってないぞ!!」
先生の声を無視し、私は教室に入りずかずかと自分の席に向かった。
クラスメイトの視線の先が、私の方に向く。
みんな私に話しかけたいみたいだが、どう話せばいいかわからないみたいだ。
「加奈ちゃん…大丈夫?」
最初にそう声をかけてくれたのは…さっき私を追いかけた朝壬さんだった。
さっきみたいに強がって大丈夫、って答えてもきっと否定される。
溢れそうになる涙をようやく引かせたというのに。
朝壬さんの言葉で涙腺が緩んでいく。