好きのおもさ
やっぱり先生の中で私が変わっているのはわかる。
一旦無言だった先生に、このまま事情を話すべきなのか。
「私だって人間です。いつもと同じことはできないです」
「そんなことわかっとる。
だけどお前がクラスメイトを拒否するために、朝学習の時間をサボるなんてな…」
そんな先生の言葉に私は静止する。
先生にもわかってくれないんだ、私の気持ち。
「つまり先生はこう言いたいんですよね?
なんか不祥事を起こすな と。
無理ですよ。
私はどこにでもいる、普通の人間と同じなんです。
真面目にしていたとしても、いつかは不良の道を辿ることになるんです。
だから先生の要望に応えることはできないです」
私が返すと、先生はため息をついていた。
隣にいる宇川くんは退屈そうにしている。
「本題に入ってください。
先に言っておきますけど、宇川くんに原因は何もありませんから」
彼を庇う発言で、彼がこちらを驚きながら見たのがわかった。
でもそんなのお構いなしで先生の方を見続ける。
「じゃあ立山自身がなにかした事になるんだな?」