好きのおもさ
「そうですよ。
だけど発端は色々とあります。
そこは言えないですけど」
事の発端を話さないといけないことくらいわかってる。
だけど話したくないのだ。
先生は私がかつてしたことを、知ってるみたいだけど。
どこまで知られてるのがわからない所が、痛い所となるが。
「立山って意外と大事な所を言わない質(たち)なんだな」
言葉にして返事はしないが、首を縦に振った。
「先生。 俺教室に戻っていいっすか?
さっきので俺の話は終わったと思うんですけど」
退屈にしていた宇川くんが、口を開いた。
彼がそう言うと、私の頭の中に疑問が残る。
じゃあどうして彼はここに呼ばれたのか。
私の話を聞いて、何をして欲しかったのか。
先生の意図が掴めない。
「はぁ。
なんか二人共、これ以上詳しく聞いても話してくれなさそうだし。
今回はそこまで事が大事になったわけでもなさそうだけど。
これからはああいうことを、謹んでくれ。
お前らはもう高校生なんだからな」