好きのおもさ
「はい」
生返事をした私は、椅子から立ち上がった。
そしてそそくさと教室に戻っていった。
クラスの視線を浴びながら、私は自分の席についた。
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<放課後>
文化祭の準備に取り掛かる時間がやってきた。
私の行動はいつもより鈍い。
そしてこの前より増えていっている、帰宅者。
恐らく部活もないのに帰ろうとしている人もいるだろう。
私のせいで不参加者が増えるんだ。
だったら多くの人が不参加するより、私一人だけが不参加した方がいいのだ。
今でも帰宅しようとしている人を必死に止めている、学級委員の新上さん。
私は彼女を含め、帰宅しようとしている人たちに言った。
「待って。帰らないで」
次なる言葉を言おうとしたけど、なかなか言う勇気が出ない。
「なんだよ」
イラつきながら、私を睨んでくる男子。
多少怯みながらも、私は自分の意見を伝えることにした。
「私がこの準備を仕切るから、帰るんでしょ?