好きのおもさ
少しでも私との接触を減らすために。
そういうことをしてる人が日に日に増えて行ってる。
こんなこと続けてたら、本番の成功率ははるかに低い。
だからマジックなんてやめよう。
もう全てを最初からやり直しにしよう」
私は私に関わりたくない人たちの事を思って、提案した。
それなのにその人たちは、私の意見にぽかんとしている。
「そういうわけにはいかねぇだろ」
私に背を向けて帰ろうとする男子たち。
ろくに話したことない人たちだけど、構わず私は引き止める。
「今なら全てやり直しても、修正が利く!!
クラスがバラバラになるより、私が関わらない方が絶対うまくいくんだから!!
…だから、帰らないで、もう一度クラスみんなで話して。
私は関わらないから」
私の言っていることに、ようやく耳を傾けてくれた男子たち。
だけど彼らの目は、私を貶す目だった。
「何言ってるの、加奈ちゃん!!
もうマジックすることは、このクラスで決まってることなんだよ!!
それで今、みんなで取り組んでるのに。
それなのにそれを白紙にして、もう一度最初から考え直すって…。
いくらなんでも無理があるよ!」