好きのおもさ
焦りながら新上さんは私に説明してくれる。
彼女の気持ちは、十分わかる。
もちろん私だってこのまま続けてマジックに取り組んで行きたい。
その気持ちは彼女に伝わっているはず。
だからこそ彼女の反抗なんだってこともわかる。
私たちのやり取りを、不安そうに見守るクラスメイト。
もちろんのことだ。
今やっていることが、実らないんだから。
「マジックやらないんだったら、俺たちクラス発表の準備、関わるよ」
一人の男子が言うと、周りにいる男子が同調した。
ほらやっぱり。
私はクラスから必要とされなくなって行ってるんだ。
「何言ってるの、あなたたち!!」
男子の意見に納得しない新上さん。
そして男子たちは新上さんの思いを無視して、教室へと戻っていった。
「加奈ちゃん…。本気?
せっかく加奈ちゃんの出した意見が通ったんだよ!?
それを無しにしてもいいの?!」
本気で焦っている新上さん。
普段の冷静さが失われているのが分かる。
「仕方ないよ。
そうじゃないと本番、成功しない」