好きのおもさ

焦りながら新上さんは私に説明してくれる。


彼女の気持ちは、十分わかる。


もちろん私だってこのまま続けてマジックに取り組んで行きたい。


その気持ちは彼女に伝わっているはず。

だからこそ彼女の反抗なんだってこともわかる。



私たちのやり取りを、不安そうに見守るクラスメイト。


もちろんのことだ。


今やっていることが、実らないんだから。



「マジックやらないんだったら、俺たちクラス発表の準備、関わるよ」


一人の男子が言うと、周りにいる男子が同調した。


ほらやっぱり。


私はクラスから必要とされなくなって行ってるんだ。


「何言ってるの、あなたたち!!」


男子の意見に納得しない新上さん。


そして男子たちは新上さんの思いを無視して、教室へと戻っていった。



「加奈ちゃん…。本気?


せっかく加奈ちゃんの出した意見が通ったんだよ!?


それを無しにしてもいいの?!」


本気で焦っている新上さん。


普段の冷静さが失われているのが分かる。



「仕方ないよ。


そうじゃないと本番、成功しない」



< 338 / 471 >

この作品をシェア

pagetop