好きのおもさ
無言の空気になった。
宇川くんは立ち上がり、私と三希のように川の向こうを見た。
「朝の…あれ、本気?」
ふと疑問に思ったことを言う。
本気で宇川くんが私のこと好きなんて、思えないから。
「本気。
俺はお前が信じてくれるまで待つ。
待つのは嫌いじゃないから」
そう言った宇川くんの表情が気になった。
だけど見ることができなかった。
そういう気持ちを知るのは、もうちょっと宇川君と向き合おうと思った時で。
「わっ!!!!!」
私は突如焦り声を上げた。
柵から乗り出して落ちそうになったわけではない。
後ろから誰かに押されて落ちそうになったからだ。
「どうした?」
宇川くんの問い掛けを無視し、私を押したであろう人物を見たが。
全身黒い格好した人物が、足早に去ろうとした光景しか見れなかった。
「恐らく…誰かに落とされそうになった」
「は!?」