好きのおもさ
そう小さく呟いた時だった。
三希が浮いた。
かと思えば川の方にばしゃんと落とされていった。
一瞬の出来事がものすごく早く感じた。
「何やってんの!!?
早くあいつを追いかけなさいよ!!
逃げられるでしょ!!」
事が掴めなく唖然としている宇川くんに、私は命令をする。
「でも三希が!」
「三希は今から私が助けに行くから!!
早く行きなさいよ!!もたもたするな」
そう言うとようやく宇川くんも動き出した。
私は岸に向かうと、カバンを放り投げ来ていた上着を一枚脱いだ。
三希の大きさだと、溺れるのも時間の問題。
それに今三希は、苦しそうにもがいている。
「三希!!あと少しだから、頑張って!!」
川の中を懸命に歩く私。
水の中を歩くのは慣れてないので、なかなか早く三希の方につかない。
三希はパニックを起こしているせいで、体力の消耗が極端に激しい。
「大丈夫、もう少しだよ」
私がそう声をかけた時だった。