好きのおもさ

「怖かったよ~」


私に勢いよく抱きつく三希。


彼女が震えてるのが分かる。


「もう大丈夫だから」


彼女を安心させるように、力を込めて抱きしめた。




冷たい風が、私たちの濡れている体を皿に冷ます。


寒くて私はくしゃみをした。


「寒いだろ、家に帰るぞ」


宇川くんは自分の荷物と、私の荷物を持ってくれた。



「じゃあ三希をよろしく」


と言って三希を宇川くんに任せようとした。


「やーだ!!


おねえちゃんも一緒!!」


だけど三希は私から離れてくれない。


こんなこと言われたら、また宇川くんを家に上げないといけなくなる。



「じゃあ今日は、俺ん家行くか!?」


この空気ににつかないテンションで、宇川くんは提案した。


「行く行く!!」


さっきのことがあったのにも関わらず、三希はご機嫌だ。


「だったら尚更三希とだけで行きなよ」



「ダメ。おねえちゃんも行くの」


< 347 / 471 >

この作品をシェア

pagetop