好きのおもさ
私から離れようとしないくせに、宇川くんの家に行きたがる三希。
どうすればいいかわからない。
「行くぞ!」
少々強引であるけど、私は仕方なく行くことにした。
「三希、おんぶするから。
背中に乗って」
「うん!!」
そう言って私は三希をおんぶした。
「宇川くん…」
「ん?」
先に行こうとする宇川くんを止める。
「悪いけど私の上着、三希にかけてくれない?」
しっかりと私の上着を持ってくれてる宇川くんに、私は三希を背負ってる背中を向けた。
何も言わず丁寧に三希に上着をかけてくれた宇川くん。
私は寒さと戦いながら、道を歩いた。
「あったか~い!!」
その反面、私の熱と服で温まってる三希だった。
「で、誰が三希を突き飛ばしたの?」
声色を低くして聞いた私。
気づけば宇川くんが来た時、誰もいなかった。