好きのおもさ
「落とした人、見たの?!」
驚き突然宇川くんの方を振り返る。
意外と彼との距離が近かったので、それにもびっくりする。
「あ、ああ。一度だけ見れた。
だけど、見たことない顔だった」
「そっか…」
そうなれば、私たちが狙われる理由がわからない。
ただの無差別に起こしたことなのか?
それとも元々私を標的にしてたのか。
それすらも皆目見当がつかない。
それよりも…だんだん寒くなってきた。
川に入ってからおよそ10分くらい経っただろう。
温かいのは三希と接している部分だけ。
あとは水が風に仰がれて、寒さを増させる。
寒い。 風邪引きそうだ。
「お姉ちゃん、大丈夫?」
私の体調に気づいたのか、三希が声をかけてくれる。
「お、おい大丈夫か?1
おまえ、顔色わりぃぞ」
三希の言葉に反応した宇川くんがこちらを見る。
そして私の顔を覗き込んで言った。