好きのおもさ
「無理って言って、何ができる?
…とにかく、宇川くんの家まであとどれくらい?」
しんどいから顔色が変わってるんじゃないの?
と心の中で呟いたが、口には出さない。
「あと少し。
5分くらいで着くよ」
だいぶかかるじゃん!!
と心の中でツッコミを入れる。
「三希は大丈夫?」
「うん!!
お姉ちゃんの服、あったかい!!」
どうやら三希は、溺れたのに元気のようだ。
まぁある意味ほっとしたけど。
私の背中ではしゃぐのはやめてくれないかな。
こっちはこっちでだいぶ疲労してるんだから。
「ここを曲がったらすぐだ」
ようやく宇川くんの家が見えたようだ。
私は寒すぎて、今にでも風呂に入りたい気分だ。
宇川くんの家につき、ガチャリとドアを開けてもらう。
彼の家はどこにでもある、普通の一軒家だ。
「上がれよ」
宇川くんが先に入り、偉そうに発言する。