好きのおもさ
「じゃあ私がその後についてを教えてあげる」
「は?」
「人生を楽しんだら、どうなるか」
「そんなの決まってんだろ!!
楽しんだらその思いが心の中にいつまでも残って、忘れられない思い出となるんだよ!!」
「そんなわけないよ.
でもそれ以上の嫌なことだって、心の中にいつまでも残って消えることがないんだから」
ポジティブな人を見ると、イライラする.
しかしそのイライラをなるべくぶつけないようにする.
「おまえの好きなことって、何だ?」
「勉強すること」
「それ以外」
私の好きなこと・・・
そう言えば勉強以外に何があるんだろう.
「好きなものとかは?」
好きなことがない・・・
「特にない.
宇川くんは?」
「俺は・・・ 立山といる時間、結構好きだなー」
なに言ってるんだ、コイツ.
一瞬バカにしたくなった.
でも、なんか出来なかった.
ほんわかした雰囲気を醸し出していたから・・・