好きのおもさ
その言葉にすぐに反応した私。
「どうしてそんなこと言うんですか!!?
私はあなたの…大切な弟の命を…」
そう言いかけた時。
ふと子供の姿が目に入った。
だから思わず、口に出そうだった言葉を飲み込んだ。
私の言いたかったことがわかった彼女は、補ってくれた。
「ねぇ加奈ちゃん、私の家この近くなんだ。
だから少し寄ってかない?
隣にいる彼氏と一緒に」
こうやって…親族の方に優しい言葉をかけてくれるなんて、思ってなかった。
だから今、喜びをかみしめている。
そして彼氏という単語に、反応する宇川君だった。
「私に彼氏ができても、何も言わないんですね…。
まぁこの人は彼氏じゃないですけど」
「え? 何で?
私は少しでも加奈ちゃんに幸せになってもらいたいから。
彼氏にしちゃえばいいのに。 かっこいいんだから。
もしかして、余計なことかな?」