好きのおもさ
友広くんのお姉さんの言葉に喜びを感じている反面、どうしていいのかわからなくなる。
お姉さんにとって大切なたった一人の弟の命を奪った私を、こうして温かく迎えてくれるから。
いつ制裁が下るのかがわからないのが怖い。
「どうして私を快く接してくれるんですか?
私はあんなことしたんですよ…」
受け入れられず、つい本音を漏らしてしまう。
すると彼女は怒ることなく、冷静に答えてくれた。
「やっぱりここで話すのはやめにしましょう。
私のおウチにおいでよ」
そんな…。
私なんかがお姉さんの家に上がるなんて、ダメだ。
ここは私が招待することにする。
「あの…。
お姉さんより家が近いかわかりませんが、私の家に来ませんか?」
自分がお姉さんに甘やかしてもらってることで、付け上がってるわけじゃないけど。
正直彼女の家に上がる勇気はない。
「加奈ちゃんがそう言うんだったら別にいいけど。
じゃあ遠慮なく上がらせてもらうわ」
そう言われ私は歩き始める。
「宇川くんも来ていいよ」
と言って。