好きのおもさ

友広くんのお姉さんの言葉に喜びを感じている反面、どうしていいのかわからなくなる。


お姉さんにとって大切なたった一人の弟の命を奪った私を、こうして温かく迎えてくれるから。



いつ制裁が下るのかがわからないのが怖い。



「どうして私を快く接してくれるんですか?


私はあんなことしたんですよ…」


受け入れられず、つい本音を漏らしてしまう。



すると彼女は怒ることなく、冷静に答えてくれた。



「やっぱりここで話すのはやめにしましょう。


私のおウチにおいでよ」



そんな…。


私なんかがお姉さんの家に上がるなんて、ダメだ。


ここは私が招待することにする。



「あの…。


お姉さんより家が近いかわかりませんが、私の家に来ませんか?」



自分がお姉さんに甘やかしてもらってることで、付け上がってるわけじゃないけど。


正直彼女の家に上がる勇気はない。



「加奈ちゃんがそう言うんだったら別にいいけど。


じゃあ遠慮なく上がらせてもらうわ」



そう言われ私は歩き始める。



「宇川くんも来ていいよ」



と言って。


< 452 / 471 >

この作品をシェア

pagetop