好きのおもさ
嬉しさのあまり、ずっと袋を見つめてる彼。
聞かずにはいられない。
『ひ~みつ~』
子ども特有のいたずらっ子の笑みを見せられる。
そんな表情されたら、根掘り葉掘り聞けなくなる…。
私は聞き返すのをやめたんだ。
「……加奈ちゃん?」
お姉さんの呼びかけにはっとする。
どうやら思い出してたみたいだ。
「これ、友広くんが買ったんです。
買った瞬間、とびっきりの笑顔を見せてくれました」
そういうことでいいよね?、友広君…。
「友…が? 私のために…?」
その瞬間、今まで冷静な態度を表していた彼女が崩れていった。
「お姉さん!!?」
まさか…泣きそうになるとは思ってなかった。
「ごめんなさいね…。
私いつもいつも友に意地悪してたから…。
私のこと大っ嫌いだとずっと思ってた」