好きのおもさ
人の大切な命を奪っといて、あんな発言はよくないってわかってたけど。
確認せずにはいられなかった。
言葉にしなかったけど、お姉さんは頷いてくれた。
「ママ~、おなかへった」
と、友人君が言う。
時計を見ると、もう夕御飯の時間だ。
「あ、じゃあそろそろ私帰るね。
加奈ちゃん、今日はありがとう」
そそくさと帰り支度を始めるお姉さん。
和解ができたのを嬉しく感じている自分。
「今度は加奈ちゃん、うちに遊びにおいでね。
楽しみにしてるよ」
語尾にハートが付いていいような、お姉さんのご機嫌ぶり。
きちんとお見送りすると、さっき座っていた位置にもう一度座り直した。
「俺…。
お前の過去に踏み入れていいのか、わかんなくなった」
背中を丸め縮こまる宇川くん。
今までの勢いはどうしたんだおい。
「いいよ。
私を変えようと一心だったから」