好きのおもさ
勢い余って友広くんを進めさせようと押した。
すると力を加える向きが悪く、友広くんがふわっと浮いたんだ。
『おねえ…ちゃん?』
小さな声だったけど、友広くんの声は私に入った。
本格的にやばいと気づいたのは、彼が落下スレスレの時。
追いかけようとした時には友広君…頭を強く打っちゃったみたいだし、体もいいように着地できてなかった。
苦しそうに体を縮こませている友広くんに、ただ駆け寄って背中をさすることしかできなかった…」
あの時の友広くんの様子が、細かく頭の中で再生される。
そのせいで涙がこみ上げてくる。
「いいよ、立山。
もうそこまでで。また今度話してくれよ」
と宇川くんは私の隣に来て、優しく背中をさすってくれる。
そんな彼の手を乱暴に離す私。
「『大丈夫?! 大丈夫、友広君!?』
ただ友広くんがもう一度笑顔になって、立ち上がることを願うことだけが一番で、彼の名前を呼んで必死に呼びかけてみたけど。
ろくに返事をしてくれない。
『今からおんぶするから。 もう少し頑張ってね』
そう言って私は自分が持ってる荷物を下ろして、友広くんを持ち上げようとした。
だけどあの子…
『おねえちゃん…
無理しなくていいよ。