好きのおもさ
『わかった!!
友広くんの代わりに…たくさん…たくさん書くから』
こんなに真っ直ぐな目をしている彼を前にして、涙を堪えようと必死になる私。
『約束…だよ』
小さな手を小刻みに震わせながら、右手を差し出してきたから、指切りしたんだ。
そして炎がこちらに迫って来る音が聞こえる。
友広くんはそのことに気づいた。
怖かったのか、あの子はここで意識を失ったんだ。
『友広君!!? 友広君!?』
いくら呼び叫んでも、返事を返してくれなかった。
最悪な想像をした私は、友広くんが欲しがってたおもちゃだけを残して、私はこの場を後にした。
一生懸命出口に向かうと…。
たくさんのやじうまがいた。
救急隊員や消防隊がいつの間にか大勢いて。
自分が想像してたのより、炎の威力は盛んで。
救急車に乗せられそうになった私は、走って逃げた。
行き着いた先は、どこだかわかんなくて。
疲れきった私はその場で倒れていつの間にか意識を無くしてた」
話し終え、ふと宇川くんの顔を見てみると。
涙が姿を現していた。
私がそれを見ているのに気づくと、彼は恥ずかしそうに肘で拭っていた。