星屑ビーナス



ー…





『…ありがとう、ございました』





その微笑みに

嬉しく感じた、その理由は





「……」



窓から差し込む、眩しい朝陽。ひどく怠く重い瞼をうっすらと開けるとそこは見慣れない部屋。



(…ここ、どこだ…)

頭が上手く回らないまま視線を動かすと、そこはミントグリーンの淡い色のカーテンに、ベッドとテレビ、小さなテーブルだけで埋まってしまいそうな狭い部屋。

それらとどこか嗅いだ覚えのある匂いに、ここが奥谷の家であることを思い出す。



(そういや、昨日…俺)



ベッドに横になったまま思い返せば、昨夜は確か奥谷と飲みに行って、本当に朝まで付き合わされて…。

お互いベロベロに酔っ払って、何とか奥谷を家まで送ってきたけれどここまで来て俺も力尽きて…結局、この部屋に泊まったというわけだ。




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