[短]お前は俺のもんだろ?
淳のまっすぐな視線に私は自分の視線を合わせ答えた。




そんなん、答えなんて考えなくても分かりきってるよ。




「もちろん…っ!!」




私は心から溢れる嬉しさを声にのせて答える。




なんだか自然と笑顔になれたんだ。




フッと微笑んだ淳の瞳が優しい弧を描いた。




もう君の笑顔にも横顔にも声にも不安は何もないから




私と君との距離はもうないんだって





壁なんて無いんだって確信できるんだ。




「絶対、離さねぇから覚悟しとけよ?」





私は唇に宿る心地よい温もりに目を閉じた。







END.




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