【完】イケメン*眼鏡*ランデヴー
一幕目が終わり、休憩が挟まり二幕目。



本当はエリーザベトのことを愛していたヴォルフラムだったけど、タンホイザーを彼女のところに案内して、再会を喜ぶ二人を見守っていた。




ここまで終わると、舞台はヴァルトブルク城の大広間で行われる『歌合戦』へと切り替わる。



沢山の貴族や騎士たちが集まる中、領主ヘルマンは歌合戦の課題を『愛の本質』と課し、勝者にはエリーザベトから賞が与えられると宣言する。



歌合戦では、まずヴォルフラムが、精神的な愛こそ愛の本質だと歌ったけれど、それをタンホイザーは否定する。



そして、タンホイザーが歌ったのは愛の本質は快楽にあるという内容のもの。



官能の女神ヴェーヌスを賛美する歌だった。




その歌でタンホイザーが禁断の地ヴェーヌスベルクにいたことを悟った人々は、口々に彼を国から追放せよと罵倒する。



しかし、エリーザベトが割って入り、一番傷ついているのは自分なのだと言いながらタンホイザーを庇った。



そこで、領主ヘルマンはタンホイザーに、罪を償い許しを請うためにローマ教皇のもとへ行くよう命じるのだった。
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