相容れない二人の恋の行方は
「私、吉井さんが編入してきて、千智と仲良くしてくれてとても嬉しかったの」
「……な、仲良く……?」
「さっき浮いた存在だった、って言ったけど……特に千智は、小さいころから周りから理事長の息子だって言われて、ちやほやされていても、距離感、壁は感じていたと思う。その上勉強も運動も出来て、優しくて顔もかっこよくて。そんなだから一見いつも周りに人がいるように見えるけど実際はただみんなに奇特な目で見られて騒がれているだけで、孤立していることの方が多かったわ」
木崎さんの話に、ふと、そういえば新谷の父親である社長も同じようなことを言っていたなと思い出す。
「でも高等部に進学したくらいからちょっと変わって……なんて言ったらいいのかしら。千智は千智に変わりないんだけど……それまではどこか大人びて落ち着いていて誰にでも親切なただのいい子ちゃんだったんだけど、年相応に無邪気に笑ったりイライラしてる時もあったり時々びっくりするような毒を吐くようになったり……もちろん、限られた人の前だけだけど……」
木崎さんはおそらく、高校時代の新谷の裏の顔は知らないのだろう。今の話を聞く限りそうとれる。
「特に吉井さんが編入してきてからの千智は見違えるように毎日とても楽しそうだったよ。あんなにも近くに、私以外の同級生が隣にいるところを今までに見たことがなかったから……最初はちょっと妬けちゃったけど、それはただ友達を取られちゃったって言う悔しさみたいなもので、すぐに嬉しいなって思えるようになったよ。ほんとよ?」
木崎さんの話は、とても、自分に話すような内容じゃない気がして、どんな反応をすればいいのかが分からなくて戸惑っていた。木崎さんと新谷との関係がどうであろうと、やっぱり、私には関係のない話だし……。それになんだろう……この変な違和感。木崎さんの口ぶりはまるで……
「……な、仲良く……?」
「さっき浮いた存在だった、って言ったけど……特に千智は、小さいころから周りから理事長の息子だって言われて、ちやほやされていても、距離感、壁は感じていたと思う。その上勉強も運動も出来て、優しくて顔もかっこよくて。そんなだから一見いつも周りに人がいるように見えるけど実際はただみんなに奇特な目で見られて騒がれているだけで、孤立していることの方が多かったわ」
木崎さんの話に、ふと、そういえば新谷の父親である社長も同じようなことを言っていたなと思い出す。
「でも高等部に進学したくらいからちょっと変わって……なんて言ったらいいのかしら。千智は千智に変わりないんだけど……それまではどこか大人びて落ち着いていて誰にでも親切なただのいい子ちゃんだったんだけど、年相応に無邪気に笑ったりイライラしてる時もあったり時々びっくりするような毒を吐くようになったり……もちろん、限られた人の前だけだけど……」
木崎さんはおそらく、高校時代の新谷の裏の顔は知らないのだろう。今の話を聞く限りそうとれる。
「特に吉井さんが編入してきてからの千智は見違えるように毎日とても楽しそうだったよ。あんなにも近くに、私以外の同級生が隣にいるところを今までに見たことがなかったから……最初はちょっと妬けちゃったけど、それはただ友達を取られちゃったって言う悔しさみたいなもので、すぐに嬉しいなって思えるようになったよ。ほんとよ?」
木崎さんの話は、とても、自分に話すような内容じゃない気がして、どんな反応をすればいいのかが分からなくて戸惑っていた。木崎さんと新谷との関係がどうであろうと、やっぱり、私には関係のない話だし……。それになんだろう……この変な違和感。木崎さんの口ぶりはまるで……