相容れない二人の恋の行方は
「やりたかったことなんじゃないの? 簡単に諦めちゃったんだ」
「別に真剣に目標にしていたわけではないので。ちょっと興味があっただけで……。法学部の全員がそっちの道へ進むわけではありませんよ」
「それは分かるけど。じゃあ就職先はどうやって決めた?」
「それは……会社の商品が好きで、ほんとは商品企画部を希望していたんですけど秘書課に配属になって……あ、でもそれはとても栄誉のあることだったので、秘書として役員の方の役に立てるよう一生懸命勉強して……」
その途中でなぜか、出向と言う形で最早秘書でもなんでもない仕事を強いられているのだけど……。ここはぐっと飲み込んで言葉には出さなかった。
「やりたいことやれなくて、不満はなかったの?」
「不満に思うほど、企画部に行きたかったわけではなかったし……別にこれといって就きたい職業もありませんでした」
「そっか」
「はっきりとした目標があって、やりたいことを仕事にしている人なんてほんの一握りですよ」
「そうだね」
自然と足が止まってしまった。
「もしかして、将来的に学院理事につくこと……迷ってます?」
突発的に出た私の言葉に同じく足を止めた新谷がゆっくりと振り返った。慌てて言葉を取り消そうとしても無駄だった。
「あ、ご、ごめんなさ……」
「迷っているというか。学院(ここ)に対して愛着もなにもないのに、経営を任されるだなんて正直気乗りはしない」
なんとなく感じて、分かっていた言葉だけにそうですか、と頷くしかなかった。
「別に真剣に目標にしていたわけではないので。ちょっと興味があっただけで……。法学部の全員がそっちの道へ進むわけではありませんよ」
「それは分かるけど。じゃあ就職先はどうやって決めた?」
「それは……会社の商品が好きで、ほんとは商品企画部を希望していたんですけど秘書課に配属になって……あ、でもそれはとても栄誉のあることだったので、秘書として役員の方の役に立てるよう一生懸命勉強して……」
その途中でなぜか、出向と言う形で最早秘書でもなんでもない仕事を強いられているのだけど……。ここはぐっと飲み込んで言葉には出さなかった。
「やりたいことやれなくて、不満はなかったの?」
「不満に思うほど、企画部に行きたかったわけではなかったし……別にこれといって就きたい職業もありませんでした」
「そっか」
「はっきりとした目標があって、やりたいことを仕事にしている人なんてほんの一握りですよ」
「そうだね」
自然と足が止まってしまった。
「もしかして、将来的に学院理事につくこと……迷ってます?」
突発的に出た私の言葉に同じく足を止めた新谷がゆっくりと振り返った。慌てて言葉を取り消そうとしても無駄だった。
「あ、ご、ごめんなさ……」
「迷っているというか。学院(ここ)に対して愛着もなにもないのに、経営を任されるだなんて正直気乗りはしない」
なんとなく感じて、分かっていた言葉だけにそうですか、と頷くしかなかった。