相容れない二人の恋の行方は
連れられたのは近所のラーメン店だった。混雑している店内でカウンターに並んで座る。騒がしくゆっくりとできる雰囲気ではなかったけど、私にとってはほぼ初対面のような男性と二人で並んでいるという事実に緊張していた私にはこの騒がしさが逆にありがたかった。
弘毅さんは昔の私を知っているみたいだけど、私は数多くいた新谷の怖いお仲間のことは誰も覚えていなかった。実際、ほぼ新谷の後ろに隠れていたから他の人と面と向かって接したことがなかったのだ。
注文を済ませると弘毅さんが空いたグラスに水を注ぎながら言った。
「真由子は今なにしてんの? 仕事」
「普通のOLですけど」
「へぇ~受付嬢とか? 似合いそう」
「ち、違います……。そちらは……?」
「弘毅って呼んでよ」
「……えっと」
「ね?」
あまり接したことがない、新谷とはちょっと違った強引さでグイグイ攻め込んでくるタイプの男性に正直戸惑っていた。
「弘毅さんは……何を?」
「学生」
「え?」
「高校卒業後は料理の修行だっつって海外行ったりしたんだけど俺全然才能なくて結局フラフラ遊んで帰ってきて……そしたらまわりのダチはみーんな働いててさ。誰も遊んでくれなくて。じゃあ料理がだめならとりあえず、経営の勉強でもしようかなって大学受験して今年から大学生になったんだ」
「えっと……」
料理の修行からなぜ経営を学ぶために大学に……? お家がお店でもやっているのかな……?
詳しく聞くべきか……無理やり納得するべきか。私は後者を選択。
「そ、そっか。それで……越してきたんですか?」
「あぁ。半年通ったんだけど実家からだと2時間かかってさ。ま、ここからでも電車で30分はかかるんだけどね」
注文していたラーメンが届き弘毅さんは「いただきまーす」と手を合わせて食べ始める。私も遅れを取らないようにその後は無言でラーメンを食べた。
弘毅さんは昔の私を知っているみたいだけど、私は数多くいた新谷の怖いお仲間のことは誰も覚えていなかった。実際、ほぼ新谷の後ろに隠れていたから他の人と面と向かって接したことがなかったのだ。
注文を済ませると弘毅さんが空いたグラスに水を注ぎながら言った。
「真由子は今なにしてんの? 仕事」
「普通のOLですけど」
「へぇ~受付嬢とか? 似合いそう」
「ち、違います……。そちらは……?」
「弘毅って呼んでよ」
「……えっと」
「ね?」
あまり接したことがない、新谷とはちょっと違った強引さでグイグイ攻め込んでくるタイプの男性に正直戸惑っていた。
「弘毅さんは……何を?」
「学生」
「え?」
「高校卒業後は料理の修行だっつって海外行ったりしたんだけど俺全然才能なくて結局フラフラ遊んで帰ってきて……そしたらまわりのダチはみーんな働いててさ。誰も遊んでくれなくて。じゃあ料理がだめならとりあえず、経営の勉強でもしようかなって大学受験して今年から大学生になったんだ」
「えっと……」
料理の修行からなぜ経営を学ぶために大学に……? お家がお店でもやっているのかな……?
詳しく聞くべきか……無理やり納得するべきか。私は後者を選択。
「そ、そっか。それで……越してきたんですか?」
「あぁ。半年通ったんだけど実家からだと2時間かかってさ。ま、ここからでも電車で30分はかかるんだけどね」
注文していたラーメンが届き弘毅さんは「いただきまーす」と手を合わせて食べ始める。私も遅れを取らないようにその後は無言でラーメンを食べた。