姐御な私と無口なアイツ。
そう思ったのが顔に出てしまったのか、涼介は「……なんでもない」と視線を外してしまった。
「……変なの」
ぼそっと呟いてみても、涼介の表情は崩れない。
不思議に思いながら、私たちは駅のホームについた。
時刻は9分。まだ電車が来るまで間がある。
ちょっと安心して、私は暇を持て余し周りの観察を始める。隣にいるあいつとは会話が続かないし。
通学通勤時間帯というのもあって、向かいもこちらも、ホームには人が沢山いる。
くたびれたスーツのサラリーマン、ギリギリまでスカートを短くした女子高生、何人かで話している男子生徒たち。
「……あらまあ朝から……」
そして、向かいのホームにいるカップルを見て、思わず呟きがもれた。