姐御な私と無口なアイツ。
早く終わらせたいけど、この状態じゃまともに仕事をすることすら危ういかもしれない。
とりあえず廊下寒いし、早く視聴覚室戻ろう……と思ったとき。
「……おい」
突然、後ろから声がかかり、私は飛び上がるほどびっくりした。
「……涼介……?」
振り返ると、そこにいたのは涼介。……やめてよ、心臓に悪い。
「お前、帰れ」
ところが涼介は、脈絡もなくそんな事を言って。
「……へ?」
私はきょとん、と、近寄ってきた涼介を見つめる。
「か、帰れって……」
「具合悪いんだろ」
びくり、とした。
気付かれてたなんて……。
「い、いやいや、こんなの全然平気だし、帰るほどじゃないから」