姐御な私と無口なアイツ。

早く終わらせたいけど、この状態じゃまともに仕事をすることすら危ういかもしれない。


とりあえず廊下寒いし、早く視聴覚室戻ろう……と思ったとき。


「……おい」


突然、後ろから声がかかり、私は飛び上がるほどびっくりした。


「……涼介……?」


振り返ると、そこにいたのは涼介。……やめてよ、心臓に悪い。


「お前、帰れ」


ところが涼介は、脈絡もなくそんな事を言って。


「……へ?」


私はきょとん、と、近寄ってきた涼介を見つめる。


「か、帰れって……」


「具合悪いんだろ」


びくり、とした。


気付かれてたなんて……。


「い、いやいや、こんなの全然平気だし、帰るほどじゃないから」


< 20 / 40 >

この作品をシェア

pagetop