復讐ストーカーゲーム2
 馬謖は霰の肩に手を回し、台を選ばす近くのプリクラへ入り込んだ。


「俺、さっき千円札をくずしたんだ。400円丁度あるよ」


「え……悪いです」


「もうスタートボタン、押しちゃったし! 笑って笑って!」


――ふぅーんだ。


生まれてこの方、プライベートでは霰と別々に写真を撮ったことなんてないのに。


クラス替えしてからの学校では、そりゃあ……あったけど……なんだか変な感じ。


フラッシュが漏れるプリクラの台へ寄り掛かった。
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