想い続けて。
立ちすくむ由紀のところへ、畑瀬凛子と山崎祐也が、ばたばたと駆けつけてきた。
由紀は、二人を見て笑顔を作る。

「あれは、ひどいよね」

凛子が口を開いた。

「人の告白をキモいとか、本当、最低」

由紀は、ただうなずく。凛子と祐也には、今回の告白を、手伝ってもらっていた。理人のことは苦手だったし、理人の前で告白するというのは、半ば拷問に近く、やはり別の日に改めようとも提案してみたのだが、理人と仲のよい凛子たちに、理人はいいやつだからと諭され、仕方なく告白を決行したのだった。
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