この恋、国家機密なんですか!?
「そうだ……お前は、俺たちの仲間を3人も撃った」
代表が、憎しみをはらんだ声で、宗一郎さんの言葉を肯定する。
「あの頃俺は、お前たちがテロ事件を起こす可能性があるという情報を手に入れていた。そしてとうとう都庁に立てこもったと聞いたとき、やられたと思った」
宗一郎さんは、一度息を吐いた。
そして、冷静だった顔に、少しの怒りが現れてきたことを読み取る。
「……お前たちは知っていたのか。都庁に詩織が……俺の婚約者が勤めていたことを……」
詩織……さん?
婚約者って……。
聞いたこともないフレーズが、頭の中でこだまする。
「ああ……もちろんだ。お前はあの時から俺たちの周りをちょろちょろ嗅ぎまわって、鬱陶しかったんでね」
代表は、薄笑いを浮かべ、宗一郎さんを見返した。
すると宗一郎さんも、自嘲的な笑みをこぼす。
「やっぱりな。あの事件の前から、詩織は誰かに見張られている気がする、と言っていたんだ」
見張られている?
それって……。
「最初はただのストーカーかなにかだと思っていた。詩織は美人だったからな。しかし、あれは俺に報復を与えようとしたお前たちだったんだ」