この恋、国家機密なんですか!?


ぼんやりと嵐のようだった彼らを見送っていると、処置室からのっそりと誰かが現れた。


「……なにしてんだ、あいつら……」


宗一郎さんだ。

振り向くと、彼は裸の右肩に包帯を巻かれて、点滴までされていた。

上からコートを羽織っていて、ボトムはまだそのままだ。


「だ、大丈夫ですか?」

「ああ、貫通してくれてたから大したことない。すぐに治る」


貫通って……聞いただけで痛い。


「今から病室に移動する。数日入院だと」


ころころと、点滴のスタンドを自分でころがしながらすたすた歩きだす宗一郎さん。


「あのっ」


置いていかれそうになって、慌ててあとを追う。

私のせいで怪我をしたんだ。謝らないと。


「ご、ごめんなさい」

「なにが?」

「怪我させて」

「ああ、そんなことはいい。唯さえ無事なら、それで」


は……っ!?

まさかそう来るとは思わなかった私は、硬直してしまった。

するとそんな私を振り返り、宗一郎さんは満足げににやりと笑う。


「そういえば、お前は満足なんだろ?」


……出たー!!

喜ばせといて、あとから落とす攻撃!


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