この恋、国家機密なんですか!?
「えっとじゃあ、宗一郎さんはその警察庁の方で働いてるの?」
「ああ」
ピストルを持っているところまで見られているんだから、もうごまかしても仕方がないだろう。
そう言って、宗一郎さんは食後のコーヒーをすする。
「どんなお仕事をしてるの?」
「それは、一般人には教えられない」
「けち」
「高浜たちだって、家族にも警護の場所や内容は教えないぞ。公務員ってのは、そういうもんだ」
たしかに、自衛隊の人たちも、任務によっては行先を家族にも教えられないって聞いたことはあるけど……。
「じゃあ、高浜さんの奥さんは毎日心配だろうね」
そう言うと、宗一郎さんはふっと笑った。
その笑顔に一抹の寂しさが漂ったように思えて、私は目を見開く。
「……かもな」
宗一郎さんはすぐにいつもの様子に戻り、残りのコーヒーを飲んだ。
「あいつは今日、休暇のはずだったんだ。それを無理やり出勤にさせたから、なるべく早く戻らなければと思っていた。そうしたら運よく、仕事が早く片付いてな」
「SPにもお正月休みってあるの?」
カレンダーを見る。
もう、年明けはすぐそこだった。