この恋、国家機密なんですか!?
「警察に休みはないさ。ただあいつらの仕事は要人警護が主だから、国会がない期間は比較的余裕があるらしい」
「なるほど……」
じゃあ、せっかくのお休みに、こんな一般人の警護に来てくれたんだ。
悪いことをしたな……高浜さん、奥さんやお子さんと一緒にいたかっただろうに。
だから宗一郎さんも、ゆるキャラのぬいぐるみなんて、超絶似合わないものを買ってきたんだね。
「途中で帰れる旨を連絡したが、ストーカーを油断させるために、高浜には何も知らないふりをさせた。その間、こっちで待機していたやつらにあたりを包囲させたんだ」
たしかに、宗一郎さんは私より先に帰ってきていたらしい。
いつものスーツケースが、部屋の片隅に鎮座していた。
「そうなんだ……ありがとう、宗一郎さん。ひどいことを言って、ごめんなさい」
ちゃんと戻ってきてくれて、私のピンチを救ってくれた。
私……けっこう、愛されてる気がする。
自然に頬がゆるむ。
すると宗一郎さんも、こちらを見て微笑んだ。
今まで見たことのないような、穏やかな笑顔だった。